Garden

いろんな薔薇が咲いてるガーデン

いつも讃美歌 流れてる

 色とりどりの花があるけど、

 真ん中にある真紅の薔薇

 敵を愛したイエスの深い愛のしるし

 流された血潮で 私たちは赦され

 神の源にある命の水が溢れ

 すべての国の民が 等しく愛を受けて生きる

 Garden 作詞 西雄二、伊藤聡 作曲 伊藤聡  2014.6.6

 

《「ガーデン」曲の解説》

   作詞者の西雄二兄は、幼い時から脳性小児麻痺のために車椅子での生活をしておられます。篠栗キリスト教会の目の前に住んでおられ、牧師の留守中どなたかが来訪されたら、後で教えてくださいます。

 

   西雄二兄は、篠栗キリスト教会の教会堂から聴こえて来る讃美歌の音に耳を傾けながら、庭に咲く薔薇の花々を自宅の窓からいつも見ておられました。そして篠栗キリスト教会がリフォームし、バリアフリーとなって、車椅子利用者が礼拝に訪れやすくなったことを機に、篠栗キリスト教会に通い始め、20131222日に「しかし、わたしは言っておく。『敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。あなたがたの天の父の子となるためである。父は悪人にも、善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからである。』」(マタイ5:44-45)という御言葉をもとに信仰告白をし、バプテスマを受けられました。

 

   この「ガーデン」という讃美歌は、篠栗キリスト教会のガーデンに咲く色とりどりの薔薇の花々の中で、真ん中に咲く真紅の薔薇は、主イエスの流された血潮であり、愛と赦しの徴(しるし)であると歌っています。

 

   篠栗キリスト教会は、ローズ・ガーデンによるガーデン伝道を行っています。ガーデンとは、教会の庭を表わしていると同時に、ヨハネの黙示録2213節に出て来る天の御国にある楽園を表しています。この讃美歌の歌詞は、まさに篠栗キリスト教会が、今、宣教していることそのものなのです。

 

  

                共に

                                                   制作年月日 2013721

                                                  作詞 高倉祐太、伊藤 聡

                                                  作曲 伊藤 聡

 

《共に 曲の解説》 




 この「共に」という讃美歌は、篠栗教会員である高倉祐太兄の書いた詩をもとに伊藤聡が作詞作曲したものです。

 高倉兄は、持病のアトピー性皮膚炎の症状がひどい時には、痒さを通り越して全身がひどく痛んで眠れないことがあると言います。数年前にはこのアトピー性皮膚炎のために片方の目を失明してしまいました。もう片方の目もあまり見えず、いつ失明するか分からない状態の中で、今彼はキリスト信仰を支えに生きています。

 1番の詞には、そうした高倉兄の全身の痛みと主イエスの十字架の痛みとが重ね合わせられています。「私たちの悲しみと苦しみと痛みとを理解し、受けとめてくださるお方が主イエスである。“共に”この主をあがめてゆこう。」と呼びかけています。

 2番の「祈りは大きな力だから」という詞からは、高倉兄が篠栗教会員として2012年度の「祈りは大きな力」という標語を自らの信仰生活に浸透させていることが伺えます。2番の詞は、「何事でも神の御心に適う願いを私たちが祈るなら、神は聞き入れてくださる。」(ヨハネの手紙一514)をもとに作られています。私たちの祈りのすべてが叶えられるのではありません。しかし神の御心に適う祈りは、必ず叶えられていくのです。

 3番に「教会で出会い、教会で学び、主イエスと共に歩んでいこう。」とあります。実の家族と断絶状態にある高倉兄は、「今の自分にとって、教会とは家族のような拠り所だ。教会がなかったら僕はどうなっていたか分からない。」とよく言っています。

「一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しみ、一つの部分が尊ばれれば、すべての部分が共に喜ぶのです。あなたがたはキリストの体であり、また一人一人はその部分です。」(コリントの信徒への手紙一122627節)

たとえ目や足が不自由であっても、キリストの体である私たちは、それらを補い合いながら“共に”主イエスと歩んでいこうという思いを歌詞に込めました。

 最後に作曲についてですが、歌いやすく会衆に繰り返し口ずさんで歌ってもらえるようにほのぼのとした曲調にしました。この讃美歌を諸集会で用いていただければ幸いです。

 

 

         祈りは大きな力

                                   制作年月日 20121022

                                        作詞 伊藤 聡

                                        作曲 伊藤 聡

 

《「祈りは大きな力」曲の解説》

 この曲は2012年度の篠栗教会の教会標語「祈りは大きな力」(ヤコブ5:16)をもとに創られた讃美歌です。アップルコンピューターの音楽作成ソフト「ロジック」を用いDTM(ディスクトップミュージック)で作った処女作です。

 当初は、AメロとBメロがあり、男声と女声が掛け合い、最後はフィナーレがある構成の「合唱曲」として聖歌隊で歌っていました[聖歌隊用の楽譜と伴奏譜もあります]

 しかし会衆讃美としても歌いたいと会衆から声が上がってきたので、後にAメロのみの会衆讃美曲として創り直しました。

 私は幼い時より音楽を習い合唱を続けてきたし、教会でも聖歌隊で歌ってきたのですが、讃美歌を自分で創ったことはありませんでした。

 2005年より篠栗教会の牧師として“人間関係におけるハンディを有する方々と共に生きる”というテーマをもとに聖書を研究し、教会の形成をしてきたのですが、そのテーマを実現することは困難を窮めるものでした。それゆえ未だに本当の意味でその幻を実現するには至っていません。

 そのような中でその幻を声高に連呼するのではなく、讃美を通してメッセージが人々の心に染み渡っていくことを願い、この曲を創ろうと思い立ちました。

 慣れない讃美歌の作成は、想像を超えて困難なことでした。私は、産みの苦しみの中で、祈り呻きながら創りました(ローマ8:22−26)。まさに“祈りは大きな力である”と思います。トラディショナルで歌いやすい四声の曲なので多くの諸教会で歌ってもらえれば幸いです。